作業着は暑さ対策が大切!どのような暑さ対策があるの?

仕事をする時、作業服を着る場合があります。作業着は厚手のものが多く、夏は体の熱がこもりやすいです。作業服に熱がこもってしまうと、熱中症のリスクも高まるため、暑さ対策は必要でしょう。関連リンク>ユニフォームタウン > 作業 ズボン

これから、作業着の暑さ対策についてご説明します。

また、暑さ対策ができる商品のご紹介もしますので、参考にしてみてください。

作業着の暑さ対策では、インナーを工夫しよう!

作業着を着る時は、暑さ対策ができるインナーを着用するといいでしょう。インナーを選択する時は、風通しの良さからゆったりとしたインナーを選びがちです。しかし、暑さ対策をする場合、体にぴったりとフィットしたインナーの方がいいとされています。

なぜなら、体にフィットしている方が、汗を素早く吸収して、熱を外へ放出できるからです。よって、吸汗性かつ放湿性があるインナーを選択するといいでしょう。ちなみに、汗を吸収しやすい素材は綿で、熱の発散作用が優れているのはポリエステルです。

この2つからなら合成繊維でできたインナーもあります。

作業着のインナーには「コンプレッションインナー」がいい!

作業着の暑さ対策ができるインナーとして「コンプレッションインナー」があります。これは、伸縮性がある生地でできていて、体に圧をかけられるインナーです。着圧作用があり、暑さ対策だけでなく運動機能の向上にも役立ちます。

コンプレッションインナーは、体にぴったりのサイズを選択するのがポイントです。体にフィットすることで、暑さ対策や体への負荷を軽減します。汗を吸収してもすぐに乾く「吸汗速乾作用」の良さが特徴です。また、夏用のコンプレッションインナーは接触冷感機能が付加されています。

作業着の暑さ対策に、冷感グッズを使おう!

作業着の暑さ対策として、冷感グッズを使う方法があります。具体的には、保冷剤などです。一般的な保冷剤は、冷凍庫で凍らせることで機能を発揮します。しかし、冷凍庫に入れなくても使える保冷剤があります。その商品が、ロッテから販売されている「ヒヤロン」です。

ヒヤロンは化学反応によって凍る仕組みで、本体には粒状になっている保冷剤と水袋が入っています。この水袋をたたくと、凍り始めるのです。保冷剤の温度は氷点下から10℃になり、室温30℃で約40分使用できるとされています。

しかし、使用できる時間が短くなる場合もあるので、注意が必要です。例えば、体を冷やしたい時は、30℃以上の体温と触れるため、使用時間は短くなる可能性があります。また、冷感作用があるタオルも、作業着の暑さ対策ができるものです。

代表的な商品として、Coolcoreから販売されている「クールコアタオル」があります。水で濡らし、絞ってから振るだけで冷感作用を発揮するタオルです。なお、クールコアタオルは、使い切りではありません。特殊化合物やポリマーなども使用していないため、繰り返し洗濯ができます。

素材はポリエステル100%で、抗菌仕様になっていることも特徴です。さらに、冷感作用のあるミストも効果があるでしょう。白元アースから販売されている「アイスノンシャツミスト」は、ミストを噴射するだけで涼しくなるものです。

持続時間は60分ですが、作業前や途中に噴射すると、ひんやり感を保ってくれます。他にも、多くのポケットが付いているメッシュベストも、作業着の暑さ対策に使用できます。商品によってポケットの数や大きさは異なりますが、2~4つのポケットが付いているものが多いです。

夏は暑さ対策として保冷剤を入れ、冬はカイロ入れにもできます。メッシュでできているため、作業着の下に着用しても、違和感は少ないでしょう。販売価格は1,500円~4,000円ぐらいで、比較的低価格で暑さ対策ができます。

暑さ対策をする時は、空調服もいい!

作業着で暑さ対策をする時は、空調服も効果的です。空調服とは、ファンなどの空調装置を内蔵したもので、夏には冷却ファンを入れることができます。作業着の中にある小型冷却ファンが空気を出し、作業着内に取り込まれた空気が汗を蒸発させてくれるのです。

空調服の涼しさは、汗が蒸発した際に発生する気化熱によって、体を冷やします。空調服のメリットは、どこでも使用できることで、屋外でも長時間使えます。ちなみに、冷却ファンをずっと作動する必要はありません。体に熱がこもってきたと感じた時に作動すれば、すぐに体を冷やせます。

さらに、空調服はコストパフォーマンスの良さもメリットです。空調服本体の価格は約1万円~2万円ですが、繰り返し使用できます。空調部分の装置をはずせば、洗濯することも可能です。空調服を1日8時間稼働させていても、充電式バッテリーを使用すれば、1ヶ月約50円の電気代で済むとされています。

また、空調服はさまざまな作業シーンで使える仕様です。例えば、フード付きの空調服は、ヘルメットを着用した時に頭の方まで涼しい空気を送れます。首部分には調整ヒモが付いていて、空気の通り具合を調整することも可能です。

空調服の選び方とは?

空調服は綿100%とポリエステル100%、2つの素材でできているものがあります。綿100%でできている空調服は、肌触りの良さが特徴です。汗を吸収し、発散作用が優れています。綿100%の素材でも、空気が漏れにくい特殊加工がされているため、ファンで出した空気の漏れは心配いりません。

また、火花にも対応でき、溶接などで火を使う作業現場では、綿100%の空調服にするといいでしょう。しかし、繰り返し洗濯していると、縮んでしまう可能性があります。一方、ポリエステル100%の空調服は、繰り返し洗濯できるだけでなく、シワになりにくいことが特徴です。

縮みや色落ちをする可能性も低くなっています。素材自体が高密度で、空気が漏れることも少ないです。さらに、撥水作用が優れていて、少しの雨なら対応できます。もし、使用している時に雨が降ってしまったら、ファン部分が濡れないように気をつけるといいでしょう。

ポリエステル100%の場合、ファンを回している時は冷感作用を発揮します。しかし、素材の性質上、吸水性や通気性は優れていません。よって、ファンを回していない時は、汗がたまって不快になる場合があります。火を使う現場でも使えないことはデメリットです。

そして、綿とポリエステルでできている空調服は、2つのメリットを併せ持つものです。綿の速乾性とポリエステルの縮みにくい性質があります。また、ポリエステル100%の空調服に比べると、肌触りがいいです。使い勝手の良さが特徴ですが、ポリエステルが含まれているため、火を使う現場では控えた方がいいでしょう。