作業着の展示会は季節ごとにありますが、今回は秋・冬物の展示会に参会しました。流行っている柄や生地などは、色々なメーカーで取り入れています。そのため、展示会に参加すると流行しているものがすぐに分かるのです。
作業着は年々進化していますので、見逃せません。
ここでは、そんな展示会に参加して分かったことや、作業着について紹介していきます。
作業着の展示会には格好いい作業着が多くあった
展示会に参加してまず思うのは、格好いい作業着が多くなったことです。元々作業着はデザインにこだわる人が少なく、丈夫なものが選ばれがちでした。そのため、メーカーも価格を安く抑えて、丈夫なものを作る傾向が強かったのです。
しかし、それが段々と変わってきました。
お洒落なデザインが多くなっているのです。そのデザインは作業着という概念にとらわれず、従来の作業着とは違うものになっています。今回の展示会で一番感じたのが、その違いです。作業着を見ていると、迷うくらいにデザインが豊富になっており、格好いいデザインのものが多かった印象があります。
一部のメーカーだけがそうなのではなく、全てのメーカーが格好いい作業着を作っていると感じました。そう思えたのは、全てのブースを見終わったときに、格好悪いものが見当たらなかったからです。普通は展示会であっても、格好悪いものを見つけることができます。
それがなかったので、見た目の良さにシフトしていると感じたのです。
作業着の流行は普段着に近い
展示会を見て分かったのは、作業着が普段着に近づいていることです。メーカーが推している作業着は、普段着に近いデザインのものが多かったのです。そんな作業着はワークシャツを少し厚手の生地にした程度で、デザインはそのまま遊びに行ってもおかしくないほどお洒落なものになっています。
また、ジャケットはジップアップで閉めることができますが、ボタンがついているものもあるのです。作業着としての機能はそのままに、デザイン性だけを上げた普段着に近い作業着が流行っており、このコンセプトは多くのメーカーが取り入れていました。
展示会ではメーカーによって個性が出ていましたが、基本的な考え方は同じで、普段も着られるデザインに近づけた作業着が、流行っていました。
モデルは有名な人を起用している
作業着は有名なモデルを起用するほどではないと、思っている人は多いかもしれません。しかし、今回の展示会で驚いたことに、あるメーカーは市原隼人さんを起用していました。本当に作業着の広告なのかと目を疑いました。
展示会に参加してなかったら、知らない真実だったかもしれません。このことは市原隼人さんを起用するぐらい、市場規模が大きいことを示しています。有名モデルを起用しても利益が上がると踏んでいるから、メーカーはCMに起用するのです。
以前は作業服のCMは無名なモデルしかいないのが普通でした。それが格好いいモデルさんを起用するぐらいに、市場が成熟してきたということです。展示会には色々な関係者が参加しますので、関係者の印象に残るように各メーカーは必死にアピールしています。
市場規模が大きくなると、生き残りも難しくなるのでしょう。
カジュアルな服にしか見えない作業着
作業着が進化した柄として、カモフラ柄の作業着がありました。カモフラ柄になると、カジュアルな服にしか見えません。また、普通のカモフラ柄では派手なイメージになりますが、インディゴカモフラならあまり目立たない、カモフラを楽しむことができます。
うっすらとカモフラがインディゴの中に入っているイメージです。これであれば、カモフラと気づかれることが少ないかもしれません。ただ、それでもお洒落度は高いです。そのため、カジュアルな服として着ていてもお洒落な服と言われる可能性があります。
さらに、インディゴカモフラは濃淡があるので、よりお洒落に見えるだけでなく、古着に近いデザインになっているので、作業着だと思う人は少ないでしょう。その他にも、カモフラ柄の下に履くワークパンツは、タイトなシルエットになっています。
このワークパンツもお洒落に見えるものでした。
デニムの作業着はかなり多い
デニムの作業着は定番化していて、展示しているメーカは多かったです。デニムの色は青から黒までかなりの種類があり、どれもお洒落なものばかりでした。普通の洋服屋で見るものと変わらない仕上がりです。ただ、定番化しているので、どのメーカーが抜き出ているということがありませんでした。
どのメーカーも売れる商品を、狙って出してきているのがデニムの作業着と言えるでしょう。なお、シンプルなものが好きな人には、このデニムの作業着がいいかもしれません。また、柄がないのでコーディネートしやすいのがデニムの良いところでしょう。
他の柄のワークパンツと組み合わせても、着こなしやすいデザインです。
普段も着られる防寒の作業着
秋・冬物の作業着ということで、防寒着もありました。これがまた格好いいものが多かったです。その中でも、ジーベックの防寒着は、ディンプル+シレー加工を施していて、表面上にブロック上の模様がある作業着でした。
シンプルなのですが、特徴的なデザインになっていたのが印象的です。この防寒着であれば普段着として着ることも難しくないでしょう。しかも、価格は一般のダウンジャケットよりもリーズナブルになります。なおかつ、作業着ですから、機能はかなり高いと言えるでしょう。
なお、防風機能や水への耐久性があるだけでなく、保温力も高いため、屋外の作業に向いている作業着になっています。さらに、軽くて着心地もいいので、普段でも着たい作業着です。試着をしましたが、着心地が良く作業着だと忘れてしまう一着でした。
展示会には作業着に見えないものもある
展示会を見て回って、いい意味で作業着に見えないものが多かったです。一方で、何に使うのかがわからないものもありました。例えば、作業するときに邪魔になるものが付いていた作業着です。余計なものが付いていたので、作業がしにくくなると私が見ても分かりました。
また、どんな場面で使うのかわからない作業着もありました。展示会は作業着の流行を見ているだけで楽しいのですが、突っ込みどころ満載の作業着を見つけるのが楽しかったです。その年の流行である作業着が数多く展示会に出されているので、流行を知りたいのであれば、展示会に参加するとわかりやすいでしょう。